私が見たり、聞いたりする限り、頭痛の原因は低血圧である、とは言いません。よほど避けたいのでしょう。原因として疲れ、ストレス、寝不足、など様々上げられますが、実は基本的な原因は低血圧です。
脳の血流量が足りない=低血圧だと、いわゆる貧血状態(酸素が足りていない)に陥り、危険信号として痛みを発生させるのです。そして、そう考えるのが自然なのにそうは言いません。おそらく高血圧を害悪と決めつけている限り、低血圧説は棚に上げておくことが得策なのでしょう。
そして血圧が200を超えるとどういう症状が起こるのか、と言う質問に対して、頭痛が起こる「ことがある」と、つまり断定はしません。おそらく想像で仰っておられるのでしょう。
私は普段から上の血圧は170前後あり、少し興奮すると、かるく200を超えます。しかし頭痛など起こりません。そしてそういう人はたくさんいると思います。ただ自分の血圧が、200を超える瞬間を数字として目にしていないだけです。多くの人は、普段は何事もなく過ごしているのに、その数字を目の当たりにした瞬間驚くのです。いかに高い血圧が危険だと「すり込まれている」かということです。また100歳で自立できている人の上の血圧は156~220だと言います。これはどう説明するのでしょうか?
血圧を下げることの弊害は多くあります。なぜなら、特に腎臓などに異常がない限り、自然な、今の血圧が、その人に必要な血圧だからです。たとえ高くても、その高い血圧だから隅々の毛細血管に血液が巡り、健康状態を保てていると言うことです。逆に、何も異常がないのに、検査で高いからと、血圧を下げると末端の血管まで血液が届きにくくなり、特に脳、腎臓機能が低下するのです。血圧を下げることにはくれぐれもご注意ください。