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スタッフブログ

認知症について

先日、また報道で専門家が認知症について解説していました。いつも思うのですが、何故か予防策は教えてくれません。そして原因についても正確には伝えません。

いつも言われるのは、脳内でアミロイドβが蓄積することが原因だと。それはそうなのでしょうが、何故蓄積するのかは教えてくれません。そしてそれが解らなければ予防はできません。

再度述べますが、認知症の根本的原因は、脳内の毛細血管が詰まることです。いわゆる隠れ脳梗塞と言われるものです。血管が詰まることによりアミロイドβはうまく排出されず脳内に溜まり神経細胞に障害を負わせるということです。しかし私は、血管が詰まった時点で酸素、栄養が届かず、その周辺の神経細胞が障害され、そしてその箇所が増えることにより認知症に至るのだと考えます。どちらにせよ血流が滞らなければ(血管が詰まらなければ)、アミロイドβは排出され、神経細胞に酸素、栄養が届き、認知症には至らないのです。ついでに言いますが、アミロイドβはそもそも悪者ではありません。私達の脳内でつくられるタンパク質の一種で健康な人の脳にも存在し、神経の成長と修復に欠かせません。つまり、役割を終えたアミロイドβがきちんと血流に乗って排出されれば問題はないのです。

しかし残念ながら、何もしなければ、年齢を重ねる毎に、必ず血管は詰まり易くなるのです。特に60歳代では2人に1人、70歳代では、体に障害を負うかどうかは個人差がありますが、ほぼ全員に隠れ脳梗塞が出現するそうです。更に年を重ねれば隠れ脳梗塞の箇所が増え、認知症という結果につながっていくのです。しかしこれは脳内に限らず、毛細血管が多い場所、例えば腎臓など、体のあちらこちらでも同じ現象が起こります。(腎機能低下)。そしてそれが進めば、心筋梗塞、脳梗塞と言った太い血管をも詰まらせることになるのです。

では何故血管が詰まるようになるのでしょう?最大の原因は上記で述べた老化ですが、多くの方は、さらにその老化に拍車をかけることをしています。それは何も症状がないのに血圧が高いと言われ、無理矢理下げる行為です。低い血圧が血栓症を招くのです。そして現在、信じている血圧の数値は、単に高い、と思わされているだけです。その人の体に必要な血圧があるのです(年齢によっても必要な血圧は違います)。健康な人であれば、それが200であってもです。ただし常に200あるわけではありません。状況によって血圧は瞬時に変動しますので。しかしそれが生きていると言うことなのです。(何かが原因で異常に血圧を上げている場合を除きますが。高齢で元気な方はいわゆる「高血圧」が普通なのです。だから元気で生きられるのです。)

血管を詰まらせないようにすることがいかに大事か、低い血圧がいかに危険か(因みに高齢者で120、130というのは低いと言うことです。自分の年齢に90を足した数値が普通なのです)を知り、その対策に当たっていけば、多くの病気を防ぎ、健康寿命を延ばすことにつながるのです。