老化が認知症の原因とすると矛盾が生じます。90歳を超えてしっかりしている人もいれば、60代で認知症と診断されている人もいます。更に若い人も。そこに疑問を持つべきです。
そこで前回の、何故脳細胞がダメージを受けるのかです。実は血管、血液の機能が低下し、脳内の血流が悪くなり血液が不足するからです。つまり認知症の原因は、老化ではなく、脳への血液不足なのです。脳への血液が慢性的に不足すると年齢に関係なく認知症になり得るのです。
逆に脳細胞全体に充分な血液が届けば、命ある限り脳細胞は元気です。つまり年齢に関係なく認知症にはならないのです。当たり前のことですが、脳細胞一つ一つに充分な酸素や栄養が届き、二酸化炭素、アミロイドβなどの老廃物が排出されている間は、外傷がない限り脳は元気なのです。
では何故血流が悪化するのかですが、当然老化により自然に血流が悪くなることは仕方がありません。しかし多くの人は自ら血流を悪化させることを知らずに行っています。その典型的な物が化学薬品です。
脳内に充分な血液を届けるためには、重力に逆らうそれなりの血圧が必要なのです。つまり高い血圧でないと脳への血液は不充分になり脳細胞がダメージを受けるようになるのです。多くの人は、その必要で下げてはいけない血圧を無闇に下げているのです。特に、元気に健康診断を受け、血圧が高いと指摘され降圧剤を服用している人が典型例です。
血圧上昇機能に異常がない元気な人は、無闇に血圧をさげるべきではないのです。自ら認知症、脳梗塞などの血栓症を促していると言っても過言ではありません。その証拠に、認知症、脳梗塞になっている人の殆どは、降圧剤を服用しています。降圧剤を服用している人が認知症になっているとも言えるのです。
我が国で認知症、血栓症が多いこと、そしてその増加が予測できることも頷けます。
何度も言いますが、100歳で元気で自立できている人の血圧は、200前後だそうです。
次回に続く。