未だに、ふらつきの原因が高血圧だと信じている人が多いようです。危険ですので再度お伝えします。
実は、ふらつきの原因は低血圧なのです。ふらついた時、血圧が高いからだと思い込み、血圧を下げる薬を飲むと、更に血圧が下がり、または血圧を上げることが出来なくなり、転倒や、脳梗塞など、命の危険につながります。
物理的にお考えください。血圧が低いと言うことは、脳や、心臓より高いところに十分な血液を届けることが出来にくい状態だと言うことなのです。つまり脳が酸欠状態だと言うことです。貧血状態と同じです。だからふらつくのです。
因みに脳神経外科のお医者さんが、血圧が高くてふらつくことはまずないと言っていました。同感です。私自身、高血圧(170前後)ですが、ふらつくことなどありません。しかし、アルコールを飲んだ後、風呂に入り、湯船から上がる時など、血圧が下がった状態では、ひどくはありませんがふらつきを覚えることがあります。
逆に血圧が高く、脳に血液が満ち足りているからこそ、ふらつかないのです。そして頭の働きが良くなるのです。重力があるので当然です。その重力に逆らうために血圧を上げ、てっぺんまで血液を届けようとしているのです。
それに必要な血圧は150の人もいれば、200の人もいます。特に高齢者になるほど血管が硬く、または細くなり血流が悪くなるので、それに対抗するために血圧を上げることが必要になるのです。そしてそれはその人にとっては正常だと言うことです。転ばないように、認知症や脳梗塞にならないように、そして健康を維持するために必要なのです。
何の症状もないのに、また血圧が高いと怖い、と誰かに言われただけのただの思い込みで、無闇に血圧を下げているから自立できなくなるのです。
降圧剤を飲み始めたとき、なかなか血圧が下がらないと、薬を変えられたり、増やされたりした経験がある人は多いと思いますが、何故、強力な薬を飲んでも血圧が下がらないのか?それは体が拒絶しているからです。つまり余計なことをするなと体が抵抗しているのです。生物の物理に逆らってはいけません。